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遠軽での講演は収穫満載!
校長に就任してしばらくの間、メディアからの取材依頼が度々あった。これは、僕の経歴が少し変わっているからに他ならない。それがこの度は何と、講演会の講師の依頼を受けたのだった。先日北海道の遠軽町まで出向き、何とか終えてきた。いや、何とかなったかどうかは定かではない。お役に立てたのか未だに不安でいっぱいである。
前職を含めてこれまで講演会を何度か企画したことはあるので、講師に対してどんなことを期待しているのかは、よく分かっているつもりだ。特に今回は「教育講演会」と称して、遠軽町の教育委員会とPTA連合会の主催だったので、趣旨は明確であった。副題に「メガバンク勤務から教育の世界へ、ビジネスから学ぶ教育論」とあり、やはり僕の少し変わった経歴に期待されているところが大きかったのだと思う。ただ、趣旨がはっきりしていると期待されていることも明確なので、その分プレッシャーは大いに増す(笑)。どんな内容を喋ったかここで述べるつもりはないが、こういう副題に沿った話にすると、残念ながらどうしても学校や教育界全般について少し“悪く言う”ような感じになってしまう。批判と受け取られないように言い回しに十分気を付けて喋ったつもりだが、果たしてどうだったか。
それにしても、僕にとってはとても良い経験になったのは間違いない。
まず、準備段階において自分の考えていることを整理できた。聴き手に分かっていただくためには自分の論旨がいい加減では、それこそ話にならない。いつも職場で何気なく喋っていることを再度吟味して、言葉を選び直したりしながら一つずつ整理していった。時間はかかったが、自分自身の考えを深めることができてとても良い作業だった。
さらに、それを聴衆の方々に話すことで、自分自身のモチベーションが高まったのである。そのモチベーションは具体的な何かに向かっているものではないのだが、少なくとも自分の今の仕事全般に対してより一層強い思いを持てるようになった。
本当に良い機会を頂いて感謝の気持ちでいっぱいだ。
それにしても、遠軽町は良い町だ!実は、本校の硬式野球部、そして東大野球部が毎夏の合宿で訪れているのである。そのご縁もあって、講演会のお声がかかったのであるが、町長を始め皆さんが温かく迎えてくださり、そして何よりも町を挙げて若者の教育に注力しようとしている熱気がすごいのだ。遠軽高校も訪問したが、活気に溢れた素晴らしい学校であった。
来夏の野球部の合宿には、僕も帯同しようかと考えている。あっ、甲子園に出場できなければ、であるが(笑)。