校長ブログ

2025.9.17

横浜花博を盛り上げる!

現在大阪では万博が開催されていて、連日多くの来場者が訪れているようだが、実は2年後に横浜で博覧会が開かれるのをご存じだろうか?「横浜国際園芸博覧会 GREEN×EXPO2027(以下、花博)」といい、大阪の万博と違ってテーマが限定されている博覧会だ。会場が横浜隼人が立地する横浜市瀬谷区なので、ここ地元では一定の盛り上がりを見せているのだが、全国的にはまだあまり知られていないように思う。大阪万博が開幕2年前から本格的に全国プロモーションを開始したのと比較するとやや出遅れている気もする。来月には大阪万博が閉幕するので、それ以降の盛り上がりに期待したいところである。

 

それはそれとして、横浜市では5月の連休中に「ザよこはまパレード」というイベントが行われるのだが、花博を盛り上げようとしている地元瀬谷区の有志団体から、ここに本校の吹奏楽部と和太鼓部に参加してもらえないかとの要請があった。横浜市中心街を1㎞強いろいろな団体が練り歩くというもの。そこで「花博を盛り上げましょう」という趣旨のパフォーマンスを見せたいということらしい。早速、両部の顧問に聞いてみた。こういう場合に、二つ返事で「良いですよ!出ましょう!」と言ってくれるのが横浜隼人の良いところ。横浜隼人は、ボランティア部という部活動が存在するぐらい、ボランティア精神に溢れている学校なのだ。

ただ、ここで問題があった。パレードと言いつつも、僕はどこかのスペースにステージのようなものが作られて、そこでパフォーマンスを披露するものだと思っていた。ところが、実際はやはりパレードとして1㎞強を移動しながら演奏をするということらしい。今回の依頼主が来校してそこら辺りの打合せをした時に、最初は「話が違う…」という雰囲気が漂った。それでも、吹奏楽部は「できますよ!」と意外に簡単に引き受けてくれた。まあ、確かに吹奏楽であれば、やれないことはなさそうではある。問題は和太鼓部。少なくともこれまで僕は、移動しながらの和太鼓の演奏を観たことがない。主催者の話では、ゆっくり移動するトラックの荷台に乗ってやってほしい、ということであった。「無理です」と断っても仕方がないなと思いつつ、その返答を待った。依頼主も「難しいですよね…」とやや諦めモード。すると、和太鼓部の顧問は涼しい顔で「できますよ!」と言うではないか。続けて「但し、トラックの荷台はやめてください」とのこと。じゃあ、どうやって?

どうやるかというと、自分たちで曳いていく、とのこと。では、トラックでは何がダメなのかを問うと、きっぱりと「見栄えが悪すぎます」と。

このこだわりには恐れ入った。「やるからにはベストを尽くさないと意味がない」というある意味プロ意識を感じることができ(高校生の部活動なのに!)、ボランティア精神全開で全力を尽くしてイベントを盛り上げようとする姿に、思わず感動してしまった。

 

そのパレード自体は花博開幕の1年以上前なのだが、こうした部活動の貢献を目の当りにすると、博覧会自体が大成功してほしいと願わずにはいられない。

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