校長ブログ
「改革」はいつまで続ける?
自民党の総裁選が終わり石破新総理総裁が選出されたのも束の間、いきなり衆議院が解散となり選挙戦に突入した。今回の選挙は、政治と金の問題、物価高を中心とした経済対策、能登半島地震などの災害対策、安全保障を含む外交問題…、など争点は多岐にわたる。この場で個々の政策や個別の政党について僕の意見を述べたいわけではない。ちょっと気になっているのが、野党も含めて今回の選挙で最大の争点と言われている「政治改革」のことだ。
政治家の方々の口から「政治改革」なるワードが盛んに述べられるようになったのは、1990年代ではなかったかと思う。と言うか、僕が政治に関心を持ったのがその頃からだったからたまたま知っただけで、実際はもっと前からだったのかもしれない。いずれにせよ、「政治改革」は30年以上の“歴史”があるのだ!いったい、いつまで改革しているのか?(笑)
改革について、常日頃から考えていることが二つある。
一つは、制度やシステムを作ったところで「魂を入れる」ことができなければ何も進まないということ。よく「政治家本人が自分たちを律するルールを決められるわけがない」と言われるが、そもそもルール自体に魂が込められていないという良くないケースであろう。そうでなくても、良い“箱”を作っても、当事者たちがやる気にならなければ当初の意図通りに機能するわけがない。
もう一つは、そもそも改革とはずっと継続しなければならないものなのかもしれないということ。世の中は変化のスピードはビックリするぐらい速いために、ある改革をやり遂げたところですぐに陳腐化してしまう、あるいは別の改革が必要になる、のではないか。チームや組織が存続する、あるいは発展するためには、高いアンテナを張って世の中の動きを常に的確に把握しながら、それに合わせて変わり続けなければならないのだ。
つくづく改革とは大変なんだなぁと思う。メンバー全員がやる気になって取り組む、継続して変わり続ける、…言うは易いが簡単にできることではない。ここで問われるのがトップのリーダーシップなのであろう。そう考えると、学校における校長の責任は重大だ。
解散総選挙のニュースを見ながらボーっと考えていたら、最終的に自分に返ってきてしまった…