校長ブログ

2026.6.9

高校生活は、やりたいことに全力投球!

先日、本校のアドバンストコース(難関大学を目指すコース)の1年生の生徒たちに、少しだけ話をする機会があった。入学して約2カ月、新しい友人もでき、学校生活が軌道に乗り始めた頃なのではないかと思う。ひょっとすると既に大学受験を意識している生徒もいるのかもしれないと思って聞いてみたら、約80人の生徒のうち数人が難関の国立大学を志望校として掲げていた。

そんな生徒たちを相手に、どんな心構えで日々を過ごしたら良いかということを話したのだが、如何せん僕の高校時代は半世紀近く昔であるし、その頃の話が全て役に立つとは到底思わない。なので“自分に合っている”と思ったところだけ参考にすれば良い、と伝えた上で、以下のようなことを話した。

即ち、自分のペースを確立する、可能性を広げる、自分で決める、前を向く、といった内容だ。これらについてこの場で詳述することはしないが、50年弱前の経験の中でも今に通じることを伝えたつもりだ。話しながら生徒の表情を見ていたら、意外に真剣に聴いていたように感じられ、ほんの少しぐらいは参考になったのかもしれない。

話し終わって質疑応答の時間を取り、何人かの生徒の質問に答えた。正直言って、それぞれの質問に対して満足のいく回答ができたかどうか不明ではある。その中で「勉強と、部活動や趣味との両立はどうやったら良いですか?」というものがあった。ありがちな質問ではある。ここで僕は、自分が過去に経験した2つのことを思い出した。一つは、野球をやるために大学に合格したのに、野球部は授業にはほとんど出られないし留年する先輩も多い、というのを聞いて、どうしたものかと一瞬迷った時に、高校野球部の監督からかけられた言葉だ。「勉強はいつでもやれるけど、野球は今しかやれんぞ!」なるほど、その通りだ!もう一つは前職の銀行員時代に取引先の担当者が言っていた言葉。「うちの会社(大手自動車メーカー)で趣味というのは、睡眠時間を削ってでもやりたくて仕方がないことのことを言うんです。それは仕事の妨げにはなりません!」なるほど!

高校生にとって勉強と、部活動や趣味との両立は切実な問題かもしれないが、長い人生を考えた時には、「やりたいことを、やれる時に、とことんやって」おかないと、失うものが大きすぎるのではないかと思うのである。その質問をした生徒には、「部活動や趣味の時間を削ったらダメ。まずはそちらに全力を注ごう。余った時間でどんな勉強ができるかを工夫してみよう。」という回答をした。う~ん、あとで振り返ると全然満足の行く回答にはなっていなかったかもしれないが(笑)、ただ僕の正直な気持ちではある。

高校生活の理想は、生徒それぞれであっていいと思うが、学校という場は、どんな生徒でもやりたいことに全力投球できる環境を整えるべきだと思うのである。

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